深夜の一幕 アナグマさんこんばんわ
2010年 07月 15日
自室で寝ていたところ、外から 「ききぃっききぃっ」 という動物の鳴き声が
盛んに聞こえてきます。
これまでたびたび鹿や、イノシシに農作物をかじられてきていますから、
これはすわっ一大事と懐中電灯片手に飛び起きて外に出ました。
外に出て目を凝らすと、なにやら小動物が駆け回っています。
なんだろうなぁっとそろりと近づくと、
それは、アナグマの親子でした。
人間をよく知らないようで、近づいても全くそ知らぬ風ですし、
珍しいのか足に鼻を近づけて臭いを確かめにくるしまつ。
一瞬かじられるかもっとひやっとしましたが、興味なさそうに
そそくさと行ってしまいました。
お父さん、お母さん、兄弟二人の4人家族で仲良く
うろうろしていました。
特に兄弟はもみくちゃになりながらじゃれあっていました。
小雨がしとしと降る深夜に心温まる光景でした。
隣の畑をつくるおばあさんは、「豆をつくっても、ほとんど自分の口に入らない」
とこぼされていました。
小動物が獣よけネットの穴や隙間を抜け目なく見つけて食べてしまうからだそうです。
昨晩出会った彼らも秋には、畑の豆を食べにくるんだろうなぁっと思うと、
少しだけ複雑な心境になりました。
しかし、そこは人間と動物の智慧比べ、根気比べです。
この土地に住むのはこちらが後輩。
コツコツと工夫していきたいと思います。