吉水農園がおしえてくれること

あやべ吉水は集落の中でも一番奥の山際にあります。
吉水農園も、川のせせらぎと、たまにこだまする鹿の鳴き声ばかりしか聞こえてこない
静かなところにあります。

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そのために、集落で一番獣害を受ける場所でもあります。

宿の周りや畑は毎晩鹿の家族の巡回ルートになっています。

鹿の家族は気分によっては、畑を囲っている網をかみ破り、
トタンを蹴り倒して、鉄パイプの支柱をへしゃげさせ、
畑の中へと入ります。

決して、山や周囲にえさとなる草が無いわけではありません。

ただ彼らも、美味しいものから順番に食べたいのです。

野菜の葉は、野菜の実と同じ味がします。
人間が美味しくなるように選抜を繰り返してきた野菜の味は
鹿にも受け入れられています。

先週も2度畑を囲う網が破られ、鹿が入り、
トマト、タカキビ、大豆、青大豆、黒大豆、タカキビ、
人参の葉、大根の葉、オクラの葉、キュウリの葉、と
手当たり次第に食べつくしていきました。

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丸裸にされた豆の木です。

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丸裸にされたトマトの木です。青い実が一つだけ残されていました。

世話をさせて頂いていた植物たちの実が収穫できずに、
無残な姿になってしまうのは本当に残念なことです。

しかし、「人間がたべるか、動物が食べるか」のちがいだけで、
植物にとってはどちらでもかまわないことかもしれないと思い直し、
気を取り直していました。

しかし、今日、変わり果てて無残な姿になった農園を眺めていると
ふと気がつきました。「そうじゃない。鹿や、イノシシに食べられるのは、
畑の野菜にとって本望ではない。まだ、成長の半ばで葉も実も根絶やしにする
動物たちには、植物に対しての優しさや、感謝、慈しみがまるでないではないか。
土に種を下ろし、日照りには水を与え、根元には下草をかけてやり、
周りに伸びてくる草を抑えてやり、気持ち良く、楽しく暮らせる環境を整え、
慈しみをかけてあげられるのは、人だけではないのか。」

手をかければ、かけるほど野菜は美しく、おいしくなる

多くの人が体験していることです。

植物と人の間には、電気信号によって、お互いにココロの交流があることが
知られていますし、植物には音楽を聴きわける感性があることも広く知られています。

ですから、夜、寝込みに突然かじられたり、へし折られたり、踏み倒されたり
するのは、植物も快くは思わないでしょう。

動物を防ぎきれずに、彼らに申し訳ないことをしたと思います。

ここで分かるのは、動物は植物の世話をしないし、
動物には植物を慈しむココロがないということです。

そして、人は植物の世話をするし、慈しむココロがあるということです。

人は植物以外にも、動物も慈しみます。石ころや、道具も慈しみます。
山や、川、地球そのものも慈しみます。

鹿や、イノシシも家族や同族を慈しみ、思いやることはあるでしょう。

しかし、人は人類以外のあらゆるものを慈しみ、思いやるココロ、良心が
生まれながらに備わっています。

それが、人間らしさ、ひとの尊さではないでしょうか。

人は食物連鎖から外れた存在です。

他の生き物から捕食される危険から免れています。
また、作物を育て、海のものから、山のもの、果ては化学物質まで
あらゆるものを食べることができます。

食物連鎖をつなぐこと以外に、人間に役割があるとすれば、
それは、慈しみのココロ、思いやりのココロで、
できるだけ周囲を包むことではないでしょうか。

それが人間らしい楽しい生き方のような気がします。

ペットに癒されることがあります。
畑で作物のお世話をするお年寄りはみな活き活き元気です。

恥ずかしがらずに、斜(はす)に構えずに、
手当たりしだいに、おおいに慈しめば、ひとは楽しくなれるようです。

「あした世界が終わるとしても、あなたは木を植えることができますか?」

っという質問をどこかで見かけました。

あした、世界が終わるとしたら、どうして木を植える必要があるのだろう?
っと思い、質問の意味をとらえあぐねていました。

しかし、今では分かります。

木を植える、植物を慈しむという行為こそ、人間らしく
楽しいことだと分かったからです。

あした、世界が終わるとしても、最後まで人間らしく、
楽しく生きることは良いと思えます。

良心に従わず、慈しみたいというココロの声を無視することが
ストレスの大元だと思います。その生き方は楽しくありません。

誰もが、いつも大いに親切にしたいと思っていますが、
忙しさや、人にやさしくすると馬鹿をみるという迷信を信じる風潮によって
人生を楽しむことをふいにしている人がいるように感じます。

たまには街を離れて、里山にでかけて、
農園で土にふれ、植物を慈しんでみませんか?
きっと楽しいとおもいます。

吉水農園でも、街からこられたお客様が、
土に触れ、植物を慈しみ、本来の素直な自分を発見して
楽しい気持ちでまた街に戻られています。

毎日身近なものを慈しみ、楽しく暮らしたいですね。

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by ayabelife | 2010-11-01 23:19

心理カウンセラー による ホ・オポノポノ の 実践&研究 ブログ


by 長谷川貴士(心理カウンセラー)