突然の大雪に ちょっと前の日本の冬を知る

年末から、新年にかけて大雪でした。

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31日の朝方から雪が降り始め、みるみるうちにすべての景色を白く
覆い尽くしてしまいました。

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あまりに間断のない雪の降り方に視界も効かず、まさに
ホワイト・アウト(降雪に取り囲まれ、何も見えなくなること)でした。

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ここでひとつ困ったことが起きました。

夜のうちから雪が降り始めてくれていたならば、
早朝(3時や、4時)から綾部市の除雪車が手際良く市道を除雪してくださいます。

これまでは、たいてい激しい降雪は夜間でしたので、
大いに雪が降り積もっても、早朝には除雪され、
市道が雪に埋もれていることはありませんでした。

ですから、どんなに雪が降り積もっても、市道を自動車が
困難なく走れることが当たりまえだと思い、疑うことがありませんでした。

しかし、今回の大雪は朝方から降り始めたため、
除雪車が走り始めるのもその分遅くなり、
宿までの市道が雪に埋もれてしまい、通行不能と
なってしまっていました。
わずか半日のうちに集落の道がすべて膝丈以上(50センチほど)の積雪に
うずもれてしまっていたのです。雪をかきながら歩いて進むのもままならない深さです。

午後4時、お客様の来館時間が迫ってきています。
いつもならとっくに除雪が終わっているはずですが、
今日はまだ除雪車はあらわれません。
雪は降りやまず、ますます積もり、すべてをうずもれさせていきます。

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おおいにあせりました。たいへん弱りました。
すでに岐阜から宿に向かわれているお客様に電話をかけ、
状況をお伝えし、御来館頂けるか、引き返して頂くか、
10分まって頂くことにしました。

その間に、宿を飛び出し、深々と積もった新雪に一歩一歩うずもれながら進み、
道はどこまで除雪されされているのか、除雪車がどこまで来ているのかを
探りに駆け出しました。

深い新雪に足を取られて、息も絶え絶えになった時、
遠く視界の先に除雪車が飛び込んできました。

まさに、「これこそ天の助け!」っと思い、必死の思いで、両手を振り上げながら
近づきました。そして、矢継ぎ早に事情を説明して、宿までの道を
優先して除雪して下さらないか、お願いさせていただきました。

除雪車の運転手さんは快く願いを聞き入れてくださり、
間一髪、宿までの道を開通させてくださいました。

そして、どうにかお客様をお迎えすることができました。

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ぼくは雪国秋田で18歳まで育ちました。
しかし、やはり秋田も除雪車が市内中を丁寧に除雪してくださるので、
雪かきは家の周囲だけでよく、どんなに降り積もっても困ったことは
ありませんでした。
しかし、近所の家には、2階に出入り口がある家もあり、
かつての豪雪時代がしのばれる景色もありました。

今回の大雪で、除雪車がなかった、ちょっと前の日本の冬が、
どのようなものだったか、初めて実感をもって知ることができました。

わずか半日で50cnの雪が降り積もるのです。
1メートルも降り積もれば、外を歩くこともままなりません。
冬じゅう、家に閉じ込められているより、
他にどうしようもありません。

3か月、4か月と家に閉じ込もるために、雪が降り積もるまでに、
毎年せっせと穀物を蓄え、漬物を漬け、薪を作らなければならなかったのです。

食べるものがなくなれば、スーパーへ、
石油がなくなれば、ガソリンスタンドへ買いに行けばいい
っという気楽さは全く通用しない世界だったことがよく分かりました。
(寒い冬に重たい石油や買い物袋を運ぶことは、かじかんだ指に
 持ち手が食い込み、今でもけっして気楽なこととは言えないわけですが、
 家から出ることもままならないことを思えば、たいへんありがたいことで
 あることに気付いたわけです。
 特に、この頃は、石油の大きなタンクが屋外にあり、そこから冬中石油が
 室内の暖房器具に自動供給される家も多くなりましたし、買い物も車で行えますから、
 なおのことけっこうな世の中、冬の不便に気付くことがない世の中になりました。)

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まっしろで、まっ平らな雪原となった宿の庭に、
駐車場から、玄関まで道をつけました。

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ちょっとした雪の回廊になりました。

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突然の大雪に、鳥も驚いたようで、宿に飛び込んで来ていました。
やさしくつかまえて、自然に帰ってもらいました。

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夜になり、庭の水銀灯に照らされた様子です。

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スキー場のナイターを思いだす美しさがあります。

これまでは、便利になった世の中に雪の美しさばかり分かっていましたが、
雪の怖ろしさというもう一方の顔をまざまざと思い知った年末年始でした。
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by ayabelife | 2011-01-02 13:04

心理カウンセラーのホ・オポノポノ研究ブログ


by 長谷川貴士(心理カウンセラー)