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蔵開き

うみ(柴犬)の散歩中、隣村(隣の自治会)の方が

蔵の整理をしているのに出くわしました。

 「好きなものもってっていーぞ」  


 なんとまぁ、太っ腹。


聞けば、自分の蔵ではなく、隣家が引っ越しで空き家になるときに、
譲られた蔵なんだそうです。

過疎地ならではの事情です。

残ったモノは、ほかす(捨てる)というので、

 それでは、遠慮なく。

 家に戻って、軽トラをまわして、3往復。

ほこりまみれの、屋根に穴が空いている蔵の中から

 色々と頂いてきました。

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 <セイコーのゼンマイ式振り子時計>

カチカチと振り子に合わせて、歯車がまわります。

心臓の鼓動のようで、落ち着く音です。

30分と、各時間には、ボーン、ボーン、ボーンと良い音が響きます。


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 < 『 ミ 』です。脱穀したモミを風選する道具です。 >

レバーを回すと中の風車が回転して、風が起きて、
ごみ、ほこりを吹き飛ばして、未熟な実は奥の口から、

充実してずっしりとした実は手前の口から出る仕掛けです。

先人の知恵ですね。

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< 一枚板の机。二つで一組。 >

もらってきたときには、ほこりで真っ黒で、きったない感じで、

外の作業用テーブルかなぁとか思いながら運んできたわけですが、

スチールウールを使ってゴシゴシ洗うと、なかなかい感じ。

 しかし、いかんせん、年代物、すすけて古びた感じ、

 学校の古くなった机みたいな様子です。
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それでは、ということで、柿渋(かきしぶ)で加工です。
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   < 柿渋をニ度塗りした具合。 >

ちょっと時間を空けて乾かして、また柿渋塗って。
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   < 柿渋を四回重ね塗りした具合。 >
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  < 木目もなかなかきれいに出ていて、素人仕事としては上々?>

このテーブルは一枚で、幅55センチ、長さ75センチ あります。

合板とかでなく、一枚の板です。

幅55センチの一枚の板を取ろうと思ったら、

木の太さは、大人の男性が二人並んだ程の幅が必要です。

 それって、けっこうな大木です。

成長の早い杉だとしても、樹齢50年~80年ぐらいは必要でしょう。

 粗大ごみとして、捨てられるところだったモノの中に、

思わぬ一品です。もとの大木のことを思えば、まだまだ、大切に

使い続けたい気持ちが湧いてきます。

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  <庭での柿渋塗りを見に来て、そのまま寝る うみ(柴犬)>
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  <きょうも、うみは平和な一日。>
by ayabelife | 2013-09-13 19:30 | セラピスト貴士のブログ

心理カウンセラー による ホ・オポノポノ の 実践&研究 ブログ


by 長谷川貴士(心理カウンセラー)