クリスマスストーリー

クリスマスにちなんだ、
幸せになるヒントを与えてくれる短い物語をひとつ紹介します。


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ニューヨーク・ブルックリンの街角にある雑貨屋の主人、


- むさいが、渋い、独り者の男 - の話し。


          □


 時は クリスマス。 男はすることもなし。


なんとなく今日ぐらいは良いことをしようと思った男は、


たまたま拾った落し物を返しに、古い団地へとおもむく。




冬の寒空の下、同じような団地をぐるぐると巡って、


ようやく落とし主の部屋を見つけ出した。




 その部屋の呼び鈴を押すと、


出てきたのは、一人暮らしの婆さんだった。




 男が、要件を告げると、その婆さんは、


「きっと来てくれると思ってたよ!」と両腕を広げ感動をあらわにする。


どうやら、婆さんは目が不自由らしい。


そして、男を誰かと勘違いしているようだ。



 しかし、男は、そのまま、婆さんの息子?孫?のフリを続けて、


      二人でクリスマスを祝う。



 ワインを空けて、良い気分になって。



        やがて、
          

男がトイレに立って、戻ってくると、婆さんは


  ソファですっかり寝入っていた。



 そして、男は、その家をあとにした。





「 ほんとうは、婆さんも気付いていたと思うよ。


 俺が息子でも、孫でもないってことを。


 目が不自由で、高齢で、いささかボケてはきていても、


 一人で暮らせている訳だし、まだまだ、身内と他人の区別ぐらい

 ついただろう。 」



「    ただ、 


  どっちだって良かったのさ。


  婆さんにとっても、俺にとっても。  」



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   メリークリスマス。

                  長谷川 貴士



※ この物語は、ポールオースター作

 「オーギーレンのクリスマスストーリー」のあらすじです。

 その話を原作とした、「スモーク」という映画にもなっています。

 下記アドレスは、「オーギーレンのクリスマスストーリー」を
 翻訳家の方が朗読したものです。よかったらどうぞ。

 http://www.youtube.com/watch?v=JvMHQ4KQnkg

 
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by ayabelife | 2013-12-24 19:30 | セラピストのこぼれ話し

心理カウンセラーのホ・オポノポノ研究ブログ


by 長谷川貴士(心理カウンセラー)