待つこと。弓と禅。

月並みですが、オイゲン・ヘリゲル(ドイツ人哲学博士)著 「弓と禅」 が好きです。
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 心理セラピスト・長谷川 貴士です。


これは、ヘリゲル博士が大正時代の日本に哲学の先生として招聘された時に

弓道を習った体験記です。
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                       <オイゲン・ヘリゲル博士>


その著書からの抜粋です。



「 ・・・弓を射ることの要点はありふれた竹の笹から学べます。


  雪の重みで笹は次第に低く押し下げられます。
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  そして、ある瞬間に突然、積もった雪が滑り落ちる。

  しかし、その時笹は動かないのです。



  この笹のように一杯に引き絞って、満を持して待ちなさい。

  射るその瞬間が落ちてくるまで。



  弓を射ることとは、そのようなことなのです。



  弦(つる)の引き絞りが充実されたあとには、


  射るその瞬間は自然に落ちねばなりません。



  積もった雪が竹の笹から落ちるように。



  弓を射る瞬間は、射手が射放そうと考えぬうちに自ら落ちて来なければなりません。」
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                      <ヘリゲル博士の弓道の師>




このことが、様々なことに当てはまるので、この本はロングセラーになり、

何カ国語にも翻訳されることになりました。



身近なところでは、料理。



料理は、塩の一グラム、火を通す一秒によって、味が左右されます。



しかし、同じ材料、同じ調理条件がニ度と無い中で、


その一グラム、一秒は、毎回違うことになります。



ですから、塩を指でつまみながら、食材に火を通しながら、

丁度の塩梅が現れる、「その時」を待ちます。



もちろん、味見も大変重要ですが、

味見をしての調整が無くても一発で味が極まっている。

そのようなことがあります。



料理をされる方は、日常的にその経験があると思います。

自分の中心に定まりながら、調理した時、「それ」が起こります。





これは、私の日常の仕事である心理セラピーにも当てはまります。



セッションが始まると、セラピストは、弓の弦(つる)を一杯に引き絞った状態となり、

クライアント様の言葉に耳を傾け、クライアント様に伝える言葉が落ちてくるのを待ちます。

ただ、待ちます。



セッションが終わると、次はクライアント様が待ちます。

変化が現れるのを。 注意深く、待ちます。



ヘリゲル博士の弓道の師曰く、


「あなたは、弦(つる)一杯に引き絞った状態で無心になって満を持していられないことが、

 どんな結果になるかお分かりでしょう。あなたはいつも繰り返し、自分にそれが実際にやれるだろうかと

 自問しないでは、落ち着いて練習することすらできないのです。

 まずは、じっと辛抱して、何が、どう現れてくるのかをお待ちなさい。」



このように、心が焦り、乱れていては、心の中や、周囲の見え方に何事かが現れるのが

難しいということは、何となく、よく分かる気がします。




また、師曰く。

「目当てへの道は測量するわけにはいきません。

 何週、何カ月、何カ年と答えたところで、それには何の意味も無いことです。」



これもその通りなことが分かるような気がします。

心、精神には明確なスケジュールはありません。


行動したり、伝えたり、何かを成した後には、その影響としての何かが現れることを待つこと、

ただ、それだけが出来ます。




ヘリゲル博士。
「私が射るのなければ、一体が何が射るのですか?」


師。
「 『それ』 が射るのです。」



ヘリゲル博士。
「いったい、待つ時に、私が決してそこにあってはならないのなら、誰が射る瞬間を持つのですか?」


師。
「 『それ』 が満を持しているのです。」



これも、心理セラピストとして、クライアント様とセッションをさせて頂くときに感じることです。

このブログでも、その「何か」、「それ」については、

セッションにある 『場』の力 という表現で話題にさせて頂きました。



ヘリゲル博士は、最終的に師から弓道5段を認められました。



なんにつけ、この本に表されている 「待つこと」 は役に立つと思います。

ご興味がある方は、ぜひ、ご一読されてみることをおススメします。



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by ayabelife | 2014-08-15 19:30 | セラピストのこぼれ話し

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by 長谷川貴士(心理カウンセラー)