『心理セラピー』って何?
2014年 11月 05日
心理セラピスト・長谷川 貴士です。
『心理セラピー』。多くの人にとって耳慣れない言葉だと思います。
私のところに来られるクライアント様(Client:利用者様:お客様)も
半分ぐらいの方は、『心理セラピーやカウンセリング』を初体験の方々です。
私自身のこれまで生活してきた実感としても、
『心理セラピーやカウンセリング』は決して身近なものではありませんでしたので、
一生の内、一度も『心理セラピーやカウンセリング』に縁が無い人生ということも
良く分かります。
□
例えば、アメリカでは、コメディドラマで
「あなたにはセラピーが必要ね」 と皮肉で言うセリフがあったり、
「それは、セラピーに行った方がいいんじゃない?」 と冗談で言うセリフがあったりと、
日常の会話の中にチラホラ出て来ます。
アメリカでは、日本よりは、「セラピー」は身近な存在のようですが、
やはり、アメリカでもまだ、「セラピー」という単語は、
多くの人にとって、ぎょっとしたり、ざわっとしたりする言葉のようです。
まぁ、そうでしょう。
これまでに私は、15?16?回セラピーのクライアントになった経験が
あるので、そのぎょっとしたり、ざわっとしたりする感じがよく分かります。
(そして、ときに「セラピー」はそこまでシリアス(深刻)なものではなく、
発見や、自己探求、癒しなどの、「楽しみ」である一面もあるということを。)
「心理セラピー」は個人的な事のお悩み相談なわけですからね。
これまで、他人には言えなかったことや、意識的にも、無意識的にも
周囲や、自分にも、見せてこなかった面と向き合うことになることですので。
<セラピーをネタにしたアメリカンジョークがよく飛び出すドラマ。
アグリーベティ(醜いベティ)。日本でもNHKが2007年~2010年頃まで放映した。>
何だか良くは分からないけれど、これまで隠してきたものを、
いよいよ観念して、相談相手(心理セラピスト)に見せなければならないということが、
本能的に感じられるのかも知れません。 打ち明け話し。
それは、慣れていない人にとっては、敷居の高いことでしょう。
打ち明け話し、という観点で見ると、
男性より、女性の方の方が利用者様が多いのも何となく分かる気がします。
ですから、悩みの解決方法としては、歯医者や整体に通うのとは
ちょっと違うのかも知れません。
□
さて、『心理セラピー』です。
英語では、Psycho therapy(サイコセラピー) です。
「心理療法」のことです。(「心理療法」=『心理セラピー』)
『心理セラピー』を行う人が、心理セラピスト(Psycho therapist:サイコセラピスト)です。
「心理セラピスト」 とは、 「心理療法士」のことです。
職業の名称です。大工とか、ピアニストとかと同じです。
※ 心理セラピー = 心理療法 = サイコセラピー:Psycho therapy
心理セラピスト= 心理療法士 = サイコセラピスト:Psycho therapist
他に、カウンセラーとか、心理カウンセラー、心理カウンセリングという
呼び方もあります。カウンセラーには、相談員という日本語訳があるようですが、
心理カウンセラーと、心理セラピストの間に、実際には厳密な区別はありません。
どちらも、同じと言えば、同じことです。
しかし、心理セラピーにせよ、心理カウンセリングにせよ、
それを行う心理セラピストにせよ、心理カウンセラーにせよ、
それぞれの手法には大きな違いがあります。
一口にシェフ(Chef)、料理人、調理師、と言ったところで、
和食、中華、フレンチ、イタリアン・・・などの種類もあれば、
それぞれの腕前にも大きな差があるのと同じことです。
<それぞれの調理方法に、それぞれのシェフ、それぞれの味。心理セラピーも同じです。 >
□
料理と同じで様々ある心理セラピーですが、
大雑把な傾向や区分けはあります。
≪ポイント①≫
傾聴中心なのか、それとも積極的なコミュニケーションや動きがあるのか?
傾聴とは、アメリカの心理学者カール・ロジャースが得意としていた
セラピー手法です。読んで字のごとく、相手の話しを聴くことです。
ただ、それだけ。 のこともあると、私のところに来られたクライアント様から
伺ったことは少なくありません。
勇気とお金を出して、カウンセリングを受けて、
ただ、話を聞いてもらうだけ、そのことにがっかり(失望)した、そう話されます。
確かに、傾聴中心のカウンセリングでは、セッション回数が100回、200回と
なることもありますし、問題の解決(クライアント様が癒されて、納得される)まで
10年、20年と掛ることもあります。
私の身近なところでも、20年間精神科に通い、
毎回30分程度の傾聴をしてもらっていた方が、
状態が悪化の一途を辿っていったのを目の当たりにしているので、
分からなくもないところです。
しかし、傾聴が悪いとか、精神科の先生がいけないということではありません。
クライアント様の状態と、セラピーの手法がマッチしていなかった。ということです。
あっさり和食が食べたい気分の人に、中華や、フレンチを食べさせてしまっては
満足されないことと一緒です。
□
私の行っているビリーフチェンジセラピーは、傾聴ばかりでなく、
「積極的なコミュニケーションや動き」がある種類のセラピーです。
≪ポイント②≫
「積極的なコミュニケーションや動き」とは?
クライアント様にお気持ちを尋ねるのはもちろんのこと、
特に、体の感覚を積極的に伺います。
ある話題を話していた時に、体の感覚には何が起こっているのかを質問します。
頭でする思考はあれこれ、「心のほんとう」ではないことでも考え話すことができるのですが、
身体の感覚は、「心のほんとう」と一体なので、
身体の感覚に目を向けることで、クライアント様の心の様相が明確になります。
例えば、ご家族のお話をさせて頂いて、
「私には、家族の問題はありません。円満な家庭でした。」と言われても、
その時の身体の感覚に、胸が痛い、空っぽな感じがする、顎(あご)に力が入っている、
眉間にしわが入っている、足がこわばっている、手がぎゅっと握られているなど、あると、
その話題、その方と家族の関係性には、その感覚、動作を起こさせる何かが、
本当にはあるのが見て取れます。
そのことをお伝えしたり、その理由を伺ったりしながら会話が進みます。
このように質問したり、質問の答えを聴くような会話を「水平的会話」と呼びます。
感覚や、感じをクライアント様の言葉で語ってもらいます。
私の行っているビリーフチェンジセラピーでは、それをさらに進めて、
クライアント様に、 「□△□△□△と言ってみてください。」 と、
クライアント様の 「心のほんとう」が明確になるような言葉を口にして頂きます。
例えば、
家族のお話を、眉間や顎(あご)ににしわを入れながら、苦しそうにお話される方に、
半分子どもに戻った気持ちになって頂いて、
「わたしは悲しい」 と言ってみてください。 と促します。
促されたクライアント様が、「わたしは悲しい」と言うや否や、
クライアント様は、家族の話をしていて、自分の眉間や顎(あご)に力みを加えていた緊張が、
幼少期に悲しみをガマンして、涙をこらえていた時の自分の緊張であることを
一時(いっとき)に理解して、涙を流され始める、そういう場面も少なくありません。
その子どもの頃にガマンしていた感情が、大人になった今の現実をこじらせ、悩みを作ります。
ですから、その子どもの頃にガマンしていた感情にあることに気付き、使い切ることで、
その感情から解放され、大人になった今の現実のこじれや悩みが解決します。
このように、感情や感覚が表に出ることを、言葉によって促すような会話を「指示的会話」と言います。
□
≪ポイント③≫
「動き」
ビリーフチェンジセラピーにおいて、この会話と同時に重要なのが「動き」です。
例えば、溜めこまれた「怒り」の感情を解放するのには、
新聞紙を丸めたバットでクッションを叩いてもらう「動き」をしてもらうこともあります。
身体の動きと心の動きは一心同体だからです。
また、部屋にいくつかイスを並べて、そのそれぞれを家族に見立てて、
クライアント様に、そのそれぞれのイスに順番に座って頂き、
それぞれのイスで会話をすることで、家族のそれぞれの立場や思いを
自発的に理解する、という「動き」もします。
このようなイスを利用した「動き」もクライアント様の「心のほんとう」を明確にしたり、
滞っていた感情を流したり、解放したりするのに、とても効果があります。
□
大きな枠組みで言うと、心理セラピーや心理カウンセリングと呼ばれるものには、
このような違いがあります。
まとめると、
≪まとめ①≫
日本において、心理セラピーと心理カウンセリングに違いは無い。呼び方の違いだけ。
心理セラピストと心理カウンセラーも同じ、違いは無い。
料理をする職業の人をコックと呼ぶのか、シェフと呼ぶのかと同じです(日本の場合)。
≪まとめ②≫
心理セラピストや心理カウンセラーが提供しているものが、
「傾聴中心」なのか、「積極的なコミュニケーションや、動き」 があるものなのか?
≪まとめ③≫
「積極的なコミュニケーションや、動き」があるものでは、
それは、身体の感覚に注目している質問なのか?
頭の概念だけの質問(~すべきでは?~ですよね?)なのか?
「水平的会話」なのか、「指示的会話」(○○と言ってみてください)まで
取り入れているのか?
このようなこととなります。
□
≪補足≫
ちなみに、セラピストというのは、「○○療法家」という意味で、
たとえば、ボディセラピストといえば、エステティシャンなどが該当するようです。
これで、『心理セラピー』について、なんとなくのイメージが出来たでしょうか?
ですから、
心理セラピスト ・ 長谷川貴士 とは、
心理療法家 ・ 長谷川貴士 でも、
心理カウンセラー ・ 長谷川貴士 でも同じです。
私の行っている 心理セラピー(心理療法)である ビリーフチェンジセラピーは、
傾聴に加え、「水平的会話」「指示的会話」「動き」までを行うセラピーです。
クライアント様のお悩みの解決に向けて、お話を伺うだけでなく、
積極的に関わらせて頂きます。
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