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娘から母への悲痛な愛の物語

人間は、大昔から、物語を編み出してきました。


心理セラピスト/カウンセラー
 長谷川 貴士
です。


日本では、もも太郎とか、猿かに合戦、舌切雀、花咲じいいさんなどが

メジャーな物語でしょうか?


このような物語が考えだされてきた理由の一つに、

「 つらい現実を慰(なぐさ)め、乗り越えるため 」


という切実な理由があったと考えられています。



例えば、もも太郎。
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登場人物は、子供に恵まれなかった老夫婦です。


かつて、子供に恵まれないことは、

ただ、夫婦が淋しさを感じるということ以上に、


村の中での労働力の再生産に貢献できなかった、ということで、

とても肩身の狭かったことだったようです。


今は、私は、田舎の集落に住んでいるので、
そのことが実感として良く分かります。


村では、皆が共有している財産がたくさんあり、

それを共同作業で守って行く、作りだしていく、
ということがたくさんあります。


昭和の始め頃までは、道も橋も自分たちで作っていたそうですし、
田植え、稲刈りなどの共同作業もありました。


今でも、月に一回は、川の整備、獣害柵の整備、道の草刈り、
公民館の清掃、神社の掃除と、何かしら共同作業があります。


そんな中での子供に恵まれない老夫婦は、

自分たちも、もう満足には力仕事ができないでしょうし、

子供という労働力も提供できていないわけで、

極端に言うと、「村の厄介者」という立場なわけです。


そんな立場で、20年、30年と半生を過ごさなければ

ならなかったのは、酷なことでだったでしょう。


そういうつらい立場、つらい運命の方々が、
昔も少なく、いらっしゃったことでしょう。


そんな方を慰めるための物語が、「もも太郎」なのです。


もも太郎と傍若無人なギャング仲間が、
オニを襲って、財宝を奪い去る話では無いのです。


桃から生まれた奇妙な子供ではあるのですが、

それでもうれしいのです。ようやく「厄介者」
の立場を返上できるのですから。

晩年の大逆転劇なのです。
娘から母への悲痛な愛の物語_b0207632_21080012.jpg

それだけでも十分うれしいのに、
財宝まで持ってかえってくるのですから、

ドリームジャンボ宝くじ6億円も斯くや、といったところでしょう。

「もも太郎」は
そういう、ものすごい夢のある、切実な物語なのです。


   □


このごろは、もも太郎の物語に慰めや希望を見出す方は
少なくなっているでしょうが、

不運な境遇、つらい立場を、マイ・ストーリー、自分だけの物語を
作ることで乗り切ろうとする、

人間の心や脳の作用は廃れていません。


心理セラピーの現場でよく見られる物語は、


「わたしが幸せになったり、自由に行動したりしなければ、お母さんを助けることが出来るだろう。
 (お母さんを置いて、私だけが幸せになったり、好きなことをしたり決してしません。)」



「わたしにはお父さんはいません。たとえ、お父さんがどんな人であろうとも、私には関係ありません。
 (わたしが男性とはほんとうにはつながらないことで、お母さんの味方でい続けます)」



このような物語がよく見られます。

思わず切なくなってしまうような、悲劇的な物語です。


これは、お母さんがかわいそうで、胸も張り裂けんばかりに心配したり、
不安になったりした子供が持つ物語です。


現実には何もしてあげることが出来ない子供が、そのつらい境遇に耐え、
乗り越えるために作りだした、「私だけの物語」です。


「わたしが不幸にとどまる限り、かわいそうなお母さんを救うことが出来るはず!」

このような子供の悲痛な思いです。

そして、子供にはこの物語しか頼るものが無かったのです。

たとえ、悲痛な物語でも、これしか慰めも希望も無かったのです。


そして、3つ子の魂百までで、

その通りの人生を、大人になっても何十年も歩み続けます。

すなわち、恋愛や結婚がうまくいかず、また興味がもてず、

また、何かに打ち込むことも、何かを手放しで楽しむことも出来ない、

気付かぬ内に、そのような人生を歩みます。

お母さんを裏切ることは、誰にとっても難しいことなのです。


      □


こういう物語や、物語が与える行動基準(規範、ルール)のことを

 ビリーフ と呼んでいます。


その物語であるビリーフを扱い、変えることで、

クライアント様の現実が変わることに協力させて頂いているのが、

ビリーフチェンジセラピーです。


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by ayabelife | 2015-01-05 19:30 | 家族(親子)関係

心理カウンセラー による ホ・オポノポノ の 実践&研究 ブログ


by 長谷川貴士(心理カウンセラー)